毎年のことですが、11月になると今年も終わり
という思いが強くなりますね。
いろんな意味で個人的には激動の2018年でしたが
皆様はいかがでしたでしょうか。
まだはっきりはわかってませんが、三潴薬品も
これから、いろいろ起こるようです。
さて、最近ご相談の多い「疲れ(夏バテ秋バテ)」について
記してみました。
文字が多いのでお時間があるときにご覧ください。
☆夏バテ?秋バテ?
今年は異常に暑い日々が続きました。
やっと気温が下がってきて過ごしやすくなってきたかな~、と思ったら、
・なんだかとても疲れる
・寝ているのに昼間に睡魔におそわれる ・眠りが浅い日が増えてきた感じ(嫌な夢が多い)
・肩こりがひどい
・なんだかあまり食べたくない
・なんだか気分が塞ぐ
・チョット涼しくなってきたら風邪をひいた、インフルエンザにかかった
この様な心身の不調を、昔は「夏バテ」、今は「秋バテ」と言っています。
バテの正体は「脳疲労」
今年の夏は特に、暑く、紫外線量が多く、冷房環境と外の寒暖差が大きかった、
というバテが強く起きる要因が大きかったのが特徴です。
そのため、自律神経が例年よりかなり多く働 いたと考えられます。
自律神経は、脳の大脳辺縁系(だいのうへんえんけい)という原始の脳と
直結していますので、自律神経が多く働くことは、脳が多く働く事を
意味します。
脳が多く働くために、脳細胞内で多くのエネルギーが生産されます。
エネルギーが生産される際に、ゴミとして活性酸素が発生します。 つまり、脳が多く働く事は、多くの活性酸素が発生する事を意味するのです。
脳内に活性酸素が発生すると、細胞から老廃物の一種が排泄されます。
この物質の増加がシグナルとなり、体内に「ファティーグ・ファクター」
と呼ばれるタンパク質(疲労因子 FF)が増えます。
本来、疲労感は「自律神経が疲れてきたから休息をとって」
という信号なのです。
〇なぜ涼しくなってバテが表れてくるの?
太陽の高度が下がってきて、眼の網膜に到達する太陽光の量が
減ってくると、不安や恐怖をコントロールしている
「扁桃体(へんとうたい)」という部位が活性化してくると考えられます。
※扁桃体は、大脳辺縁系の奥深くに位置しています
人が猿だった以前からの長い時代、食料が少ない冬は、生死を分ける
試練の時だったと考えられます。
食料がある秋の間に冬を生きるための十分なエネルギーを脂肪として
蓄える必要があり、食料を確保する動機づけに「不安、恐怖」が
効果的だったと推測されます。
つまり、季節の変わり目の秋は、脳の仕事量が増加する時期なのです。
夏場の影響によって脳の仕事量が増えていた状態で秋に突入していくと、
脳の仕事量が更に増加していくため、疲労物質が加速度的に増加していきます。
※睡眠がすこし足りなかった、心配があった、疲れることがあった、
など日常でのすこしの脳の負荷要因で、バテが表面化してきやすくなります。
〇バテは悪いことなの?
本来、バテで表れてくる色々な現象は、活動量を抑えて活性酸素の発生量を
抑制し、疲労物質の排泄を促すため睡眠をとるようにしていくためです。
食事を摂ると消化器の活動量が高まります。
消化器の活動が高まることは、脳(大脳辺縁系)の活動量が高まる事を意味し、
脳細胞内の活性酸素量も増加します。
※断食をすると頭がスッキリすると言う話をよく聞きます。
恐らく、それは、消化管の活動量が減ることで脳の活性酸素の発生量が
大きく減少するためではないかと考えられます。
※人は、十分な水分が摂れて、体温が保たれていれば 10 日間程度食べ
なくても、生命は十分に維持できるとされています。
〇効果的なバテ対策
夏バテの漢方として補中益気湯や朝鮮人参など、交感神経を刺激する
働きを持つ漢方が昔から多く使われています。
多く使われてきた理由は、交感神経が刺激されると興奮するため
元気が出た気分になるためです。
しかし、その効果は一時的です。
理由は、交感神経が刺激されると活性酸素の発生量が増えて、
脳疲労が増えるという事です。
つまり、すこしばかり長い目で見ると逆効果ということです。
〇脳疲労の解消がポイント
SOD製剤や、駆瘀血製剤は活性酸素を除去して疲労物質を
減少させていくため、脳疲労を解消していく方向に働きます。
それを服用しながら、自律神経バランスを副交感神経に
戻していく疎肝薬や五加参などで心身のリフレッシュを
行うことが効果的なバテ対策のポイントになります。
お悩みの方のご相談お待ちしてます。
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