スキップしてメイン コンテンツに移動

今日はバレンタインデーですね。流産の原因について

今日はバレンタインデーですね。

義理チョコが中止になる傾向があるなかで

私は頂きました。ありがたいことです。

今回もメーカー様ご提供の資料を。
(手を抜いているわけではないですよ。皆様お悩みのことなので)


流産の1番の原因となる「染色体異常」について。


◎流産の原因

 妊娠しても残念なことに流産してしまうこともあります。

 この原因として、母体側と胎児側が考えられます。

 そして、胎児側の原因には染色体異常が多くを占めていると

 いわれています。

 <染色体とは>

  染色体とは、簡単にいうと遺伝情報を持つDNAの塊であり、

  細胞の核内に存在します。

  ヒトの場合、2本1対となっていて、23対46本あります。

  父親から23本の染色体を持つ精子と、母親から23本の染色体を

  もつ卵子が受精して46本の染色体をもつ受精卵ができます。

 <染色体異常とは>

  染色体異常には、数的異常や構造異常などがあります。

  数的異常(=異数性)とは、染色体の一部、あるいは複数の

  部分が1本多い場合(トリソミー)と1本少ない場合(モノソミー)

  があります。

  構造異常には、染色体の一部の欠失や重複、転座などがあります。

  転座とは、染色体のある部分が、本来とは別の位置にある状態で、大

  きく分けて、均衡型転座と不均衡型転座があります。

  均衡型転座とは、ある染色体とある染色体の間で場所が入れ替わって

  いるが、全体を通して過不足はない状態です。


  不均衡型転座とは、転座により染色体量の過不足が起こっている状態です。

◎新生児における染色体異常児の割合




  新生児の染色体異常の頻度は1/154 (約0.6%)認められています。

◎自然流産児における染色体異常児の割合






   さらに、これは各染色体異常が妊娠過程においてどのような予後を

   取るかを予測したものです。

   染色体異常のある受精卵や胎児は生まれてくるまでの間に淘汰され、

   実際に生まれてくる頻度は低いと考えられます。

   では、受精卵での染色体異常の割合はどうなっているのか??












(初期胚とは受精後3日目の胚で、胚盤胞とは体外で培養できる最終段階の状態です。)

年齢にともない、異数性の割合が増加していることがわかります。

どの年齢においても、初期胚より胚盤胞の方が異数性の割合が

下がっているます。

受精卵は胚盤胞に発達してくるまでの間に多少、異常のものは淘汰

されていると考えられます。

現在では着床前スクリーニングといった胚の染色体異数性異常を

調べる方法もあります。

このスクリーニングを行い、胚を選別することにより、妊娠率が

向上し、流産率を低下させる可能性があるといわれています。


参考文献
トンプソン&トンプソン遺伝医学 第2版
マイクロアレイ染色体検査

少し難しいお話でしたが、ご参考いただければと思います。

コメント

このブログの人気の投稿

45歳の方の出産のご報告を受けました

GWも終わり、日常がまた戻ってきたという方も 多いようですね。 当店はゴールデンウィーク中も通常営業でした。 そんな中、うれしいことに出産のご報告をしに訪ねてこられた お客様がいました。 45歳での出産で大変うれしく思います。 本当におめでとうございます。 ※漢方服用期間は約1年半 40代になると、妊娠はしても出産までの道のりが遠い傾向にあります。 「卵子」や「精子」が加齢の影響を受けるためです。 年齢を重ねると治療費(漢方薬も含め)が高くなる傾向にあります。 ご予算が限られている方は「質を上げる漢方」をまずはおすすめしてます。 優先順位は人それぞれですが、おおまかに下記のような感じです。 1.卵子や精子の質をあげる漢方 2.内膜や卵巣の環境を改善する漢方   ※冷えがある方は温め、炎症がある方は冷やす漢方薬   ※血の巡りが悪い方、水の巡りが悪い方で漢方が違ってきます。 3.内膜症や卵巣嚢腫がある方は免疫を調整する漢方 4.内服によるホルモン療法を長く続けてる方は肝臓の働きを  改善する漢方 45歳の方の出産までの経過 (来店時の状況) 月経周期は30日周期、月経期間は5日間 寒がり、尿が近い 漢方の桂枝茯苓丸服用中。 体外受精をいている 冷えもあるので、まずは婦宝当帰膠をおすすめ。 (内膜や卵巣機能改善も目的) 婦宝当帰膠は肩こりや疲れに良かったそうです。 質をあげる漢方薬(六味丸ベースのもの)をおすすめ。 体外受精では1つめを戻したがだめで、2つめのグレードの すこし悪い卵を戻して判定待ちでしたが反応なしでした。 AMHはよいようです。 約3ヶ月後 次の体外受精では卵が10個とれ6個胚盤胞。 約6ヶ月後 3個目の移植で妊娠反応。 途中で、他の漢方をいくつかだしました。 その後、無事出産。 45歳でしたが母子ともども健康。

2月20日店休日のお知らせ。今の季節のおすすめ漢方情報も添えて。

 寒暖差があり、体調を崩される方が多く見えられます。 東洋医学では、気の中の身体をガードする働きの「衛気」 を強くすると、予防できると言われております。 生薬では「オウギ」 漢方処方では玉屏風散(ぎょくへいふうさん) がよくつかわれます。 花粉の季節にもよいですね。 日本では「衛益顆粒」という処方がほぼ同じです。 2月20日はサザンモール店休日のため三潴薬品も お休みです。 ご不便をおかけいたしますが、よろしくお願いいたします。

AMHがほぼ0の方の妊娠報告を受けました。

 久しぶりの更新となりました。 不妊治療の保険適応の適応幅も当初に比較すると 改善され様々な治療が受けられるようになってきましたね。 治療にあたり指標となるAMHという値。 年齢とともに少なくなりますが、まれに20代や30代前半でも 値が少なく悩んでいらっしゃる方がおられます。 採卵がうまくいけば、価はあまり関係はないとは言え 不安ですよね。 そんな中、AMH0.2ng/mlの41歳になる方の妊娠出産の報告を 受け、とてもうれしかったです。 漢方薬を数種類服用しながら顕微授精4回目で無事妊娠されました。 基本は子宮内の血を調節する補血活血の漢方 卵子の発育を促す補腎陰陽の漢方 月経時に痛みを楽にする漢方 卵胞期に卵子の発育を促す漢方をプラス 2年ほど服用されました。