2015年10月10日土曜日

不妊症に漢方薬がよい理由。

連休初日ですね。

皆様はどこかにでかけられるのでしょうか?

気をつけて、楽しんでくださいね。

年々、不妊症の漢方相談が増えていっています。

漢方薬の不妊症における役割を知ってほしいと思います。

漢方は、体質に合わせて処方することで、よい身体づくりをしてくれます。
不妊症で

長年病院に通っている方、これから治療を考えている方いらっしゃると思います。

妊娠しやすい身体作りの第一歩は良い卵子と子宮から

ご存知の方も多いかもしれませんが、     
   
女性が体内に持っている卵子のモトとなる細胞(原始卵胞)の数は
生まれた時点ですでに決まっています。

幼い女の子の卵巣にも、すでに何百万個も存在するのです。

生まれたときは数百万個ある卵子が、思春期には30万個くらいにまで減り、
そこから毎月排卵していくので、卵子の数はもちろん減っていくのですが、

排卵のあるなしに関わらず、多くの卵胞が閉鎖卵胞となって消えていきます。

結局あとに残るほどいい状態のものは少なくなっていくのは、残念ながら
避けられないのです。(=加齢による不妊の一因)
  
これが何よりも「妊娠しやすい身体作り」のテーマなのです。 
妊娠するためには、よりよい卵子をつくり、質の良い状態で精子と

めぐりあわせ、よりよい子宮内膜に着床させなければなりません。

この状態を 「妊娠力を高める」 といいます。

それには
a)病院で治療する
b)食事や生活を変える
c)漢方やサプリメント、
         
鍼灸などで体質改善する

といった方法が考えられます。

でも、これだけ不妊治療の技術が進んでいるから、病院に行ってれば大丈夫じゃないの?

そう思われるかもしれません。

不妊治療は素晴らしい技術であることは間違いないですし、妊娠への大きな可能性を

もたらしてくれます。

ただ、治療を受ければ誰もが赤ちゃんを授かる夢の治療では決してないんですね。
つらい面もたくさんあります。

妊娠率も人工授精で5・15%、体外受精で15・25%、

顕微授精ですら20・25%です。

肉体的、精神的な負担はもちろんのこと、高額な費用もかかります。

(だからこそ、1回1回の治療を後悔のないように大切に受けてほしいと思います。)

そしてまた、実は妊娠に関して、治療できること、できないことがあるんです。

病院でできることは、

① 不妊の原因をみつけること
② 排卵を誘発すること
③ 女性ホルモンを一時的に補充すること
④ 妊娠のタイミングをあわせること
⑤ 子宮ポリープや卵管癒着などを治療すること
⑥ 受精の手伝いをすること

一方で、病院ではどうしてもできないことがあります。
それは

① 卵子の質を高めること
② 着床しやすい子宮内環境を整えること
③ 女性ホルモンのバランスを整えること

です。

病院でできないことは、あなた自身がしていかなくてはなりせん。
そして、それこそ、食生活や生活習慣を改善したり、


体質にあわせた漢方薬をのむことなんです。

これが、不妊症で漢方がよいとされる理由です。

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