2022年2月18日金曜日

季節の変わり目。不眠のご相談が増えてます。

少しづつ、暖かい日が増えていますね。

少しずつ春へ向けて身体が変わる時期です。
「眠れない」とのご相談が増えています。
そこで、中医学(中国漢方)から見た不眠について
記します。


春は生物にとって活動が盛んになる時期。
年度替わりの行事等で多忙になるため睡眠時間が不足し、
寝起きの悪さや昼間の耐えがたい眠気の原因となる
ことが考えられます。

さらに、眠りを誘うホルモン[メラトニン]が大きく関係します。
このメラトニンは暗くなると脳内で分泌され、眠りを誘います。
逆に、明るくなると低下して目を覚まします。
春は朝早くから明るくなるので、メラトニンが
冬に比べて早く低下するため、
ゆっくり眠れなくなり睡眠不足となってしまうと考えられます。



中医学からみると、春は肝胆の季節で、肝は血を蔵し、筋を養います。
しかし、社会人の多くは午後11時に就寝できておらず、
またストレス過多により、午後11時から午前3時までの
[肝胆の時間帯]で、睡眠の質が良くないため、肝血虚に
なりやすい状態と言えます。

肝血虚になると、肝鬱気滞となり、筋も養えず、全身重だるく、
疲労を強く感じてしまいます。

春は、肝胆の時間帯(午後11時~午前3時)で
深い睡眠が得られれば、肝を
養うことができ、[春困]は無くなり、元気になります。


眠れないとお悩みの方は、まずは「酸棗仁湯顆粒」などの漢方で
身体を整えてみるのもよいと思います。



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