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「おりもの」 でわかるカラダの状態

緊急事態宣言も所々で解除になり、日常に活気が戻って
きた感じがします。

もちろん、まだまだ気をつけなければなりませんが。


そのせいか子宝のご相談も少し増えてまいりました。


今回は、子宝とも関わり合いの深い「おりもの」と
カラダの状態について書いてみました。


「おりもの」は女性の膣からの分泌物であり、専門的には
帯下(たいげ、またはこしけ)といいます。

女性ホルモンの影響を受けて分泌量などが生理周期で変化
しますので体調の指標にもなります。

正常なおりものは、無色、透明でやや粘性があり、無臭なものです。

排卵期や月経前、妊娠期には増加するが、普段はあまり多くはない
ことが正常です。


☆体質と「おりもの」の種類(東洋医学的見解)


①おりものは白または淡黄色、無臭である

このタイプの方は 脾虚(ひきょ)という体質が考えられます。

他に手足が冷える、だるい、食欲不振、軟便、精神的に疲れている、
足がむくむ などの症状があれば、脾虚の可能性がグッと高くなります。
脾は簡単に言えば胃腸のことであり、湿気が苦手な臓器です。
日本は湿度が高めなので胃腸が弱い方が多いです。

また、飲食の不摂生や過労、思い悩みすぎ、うつうつした気持ちが
続いて胃腸機能が失調することもあります。

【食養生】やさしい味付けで腹八分目に、良く噛んで食べましょう



②おりものは澄んだ白色、稀薄な感じで量が多く、
1日中ダラダラと出る。

このタイプの方は腎陽虚(じんようきょ)という体質が考えられます。
他に慢性の疾患、多忙、加齢、寒がりなどの状態があれば腎陽虚の
可能性が高くなります。

③おりものに少し色がついている、やや
粘っぽく無臭、陰部に灼熱感がある。

このタイプの方は腎陰虚(じんいんきょ)という体質が考えられます。
他にめまい、手足がほてる、顔が赤くなる、よく夢を見る、口や喉が乾燥する
など症状があれば、腎陰虚の可能性が高くなります。

中医学的に腎は生命の根本と考えられており、陰陽の大本です。
また腎は生殖やホルモンと関連が深いと考察されてます。

【食養生】黒ゴマ、ひじき、きくらげ、山芋、など黒い色の食材を摂りましょう。


④おりものの量が多い、黄色や黄白色、
粘り気があり、匂いがある。

このタイプの方は湿熱(しつねつ)という体質が考えられます。
他に胸が苦しい、食欲不振、口が粘つく、下腹部痛、陰部にかゆみが
あるなどの症状があれば、可能性が高くなります。

湿熱とは食生活、睡眠、ストレスなど何らかの影響から、胃腸機能が
低下し、体内に発生した余分な水分(痰湿)が溜まった状態です。
余分な水分は停滞すると熱をおびて湿熱となります。

【食養生】辛い物、脂っぽい物も控えめに

ゆったりとした服をきて通気性を良くすることも大切です!



という感じです。
これから梅雨の季節は④の方が多いかもしれませんね。

おりもので漢方薬を決定することも少なくないので
ご相談ください。

ちなみにおりものが少ない方は③の状態が多いです。

コメント

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