お盆もすぎ、夏も終わりに近づいてますね。
最近は、妊娠の報告も多く喜ばしい日が続いています。
今回は、よく尋ねられる妊娠中の体のことと、養生について
妊娠中の胎児の変化について
◎妊娠初期(0ヶ月~4ヶ月 = 0週~15週)
この時期は受精卵が細胞分裂をくり返し、胎児を形成する時期です。
各種の化学物質やタバコ、アルコールなどの害が出やすい時期ですので、
気をつけましょう。また流産を防止する事が最重要です。
4週~6週:胎嚢(小さな袋)が確認できます。
7週~8週:心音が確認できます。まずは一安心です。
8週~9週:胎嚢が胎児となり尾も消えていきます。
◎妊娠中期(5ヶ月~7ヶ月 = 16週~27週)
この時期は安定期です。
母親の感情が胎児に影響しますので、精神の安定を心がけましょう。
また、適度な運動も行い体重が増えすぎないようにしましょう。
胎教もよいと思います。
16週~19週:胎児が羊水の中で泳ぎ、手足が子宮にあたる事があります。
20週~23週:胎児が子宮の中で活発に泳ぎ、胎動を感じることがあります。
◎妊娠後期(8ヶ月~10ヶ月 = 28週~39週)
◎妊娠後期(8ヶ月~10ヶ月 = 28週~39週)
この時期は出産の準備をする時期です。
体調管理に気をつけて、出産の心構えをしましょう。
同時に産後の過ごし方や体調管理も考えましょう。
28週~31週:赤ちゃんらしい体形になり、脳も発達してきます。
32週~35週:体の器官がほぼ完成します。
妊娠中の健康管理に役立つ漢方薬
◎流産防止
妊娠初期は流産の防止が最重要になります。
特に心音が聞こえるまでは妊娠を安定させる漢方薬の服用が
望ましいと思います。
基本的な漢方薬:婦宝当帰膠+参馬補腎丸、松コウ泉 など
習慣性流産、不正出血が心配な場合は他の漢方と組み合わせます。
◎つわりの防止
妊娠初期につわりはよく見られる症状です。
個人差がありますが、ひどい人は吐き気で食欲もなくなります。
漢方薬でかなり防止できます。
※紫蘇ジュースなども有効です。
◎カルシウムの補充と骨粗鬆症
妊娠中はカルシウムの消耗が激しいため、カルシウムは普段の
1.5倍と多く取る必要があります。
カルシウムが不足すると産後の骨折や将来の骨粗鬆症がおきやす
くなります。また妊娠中毒や浮腫の原因にもなります。
お薦めの商品: カタセ錠
◎貧血の防止とビタミン・ミネラルの補給
◎貧血の防止とビタミン・ミネラルの補給
妊娠中は胎児に鉄分をとられるため、鉄分は普段の
1.7倍多く取る必要があります。
鉄分不足は疲れやすくなったり、めまいの原因になります。
また未熟児や低体重児の原因になるという報告もあります。
鉄分の吸収をよくして体調を管理するためには各種ビタミン
・ミネラルもバランスよく取ることが大切になります。
お薦めの商品: 婦宝当帰膠、ドックマンなど
◎便秘の改善
妊娠中にお腹が大きくなると腸が圧迫されて便秘になります。
妊娠初期に下剤を使うと流産の原因になる事がありますので、
便秘対策は慎重に行う必要があります
軽い便秘の場合: イサゴール若葉
症状が重い人: 漢方薬を少量から使う
☆妊娠中の食事や生活について
1.食事について
妊娠中は食生活が特に重要です。
上記のようにカルシウムや鉄分を十分に補給してかつバランス
のよい食事をすることが大切です。
また、食物繊維の多い食品もたくさんとりましょう。
とりたい食材: 未精白の穀物(玄米、五分米、胚芽米、麦飯、雑穀など)
各種野菜(ニンジン、カボチャ、小松菜、チンゲン菜、
大根の葉、 ホウレン草、レンコンなど)
大豆製品(豆腐、納豆、がんもどき、厚揚げ、味噌汁など)
魚貝海草(イワシ、ししゃも、桜エビ、のり、ひじき、
昆布、わかめ、もずく、ハマグリ、シジミなど)
その他 (しいたけ、黒豆、黒ゴマ、レバー、チーズなど)
避けたい食材: 生の物、冷たい物、動物性の脂(肉の脂身、ラード、
卵、バター、ラーメン、ファーストフードなど)
白砂糖の多い物(ケーキ、クッキー、チョコレート、お菓子など)
辛すぎる物(唐辛子、キムチ、エスニック料理など)
2.日常生活について
体重の増加には気をつけましょう。
2.日常生活について
体重の増加には気をつけましょう。
一般に妊娠中でも7kg~11kgの範囲の増加に抑えるように
しましょう。太り気味の方は7kgくらいを、痩せている方は
11kgくらいを目安にするとよいといわれています。
無理なダイエットはせずに、栄養バランスの取れた食事と
散歩などの軽い運動などで体重をコントロールしましょう。
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