スキップしてメイン コンテンツに移動

漢方薬を用いた不妊周期調節について。

梅雨時期になりました。

お身体の具合はいかがでしょうか?


今回は漢方での不妊治療のやり方の一つである

周期調節法について。


 ★周期調節法は漢方では比較的新しいやり方です。。

 (日本で普及しはじめてから20年ほどは立ちますが)


 ①月経期―活血調経

 ②卵胞期―滋補肝腎

 ③排卵期―温腎活血

 ④黄体期―温腎暖宮

4つの周期に合わせて、漢方薬の服用を変化させていく方法です。

②の卵胞期は陰に相当し、陰陽が入れ替わり陽となり排卵となります。

③の排卵の次は、陽が盛んになり黄体ホルモンが充実します。


※周期調整法が向いている方。

 基礎体温が2層になっている。

 (2層でない方は調経法がおすすめ)

 周期により飲む漢方が異なるのできちんと飲める方。


◎卵胞期におすすめの漢方

 血を補う「当帰」がたくさんはいった漢方薬

  <理由>

  月経後は、気と血が不足します。

  ここで気血を補っていけば、質の良い卵子が生まれます。

 補腎陰の漢方薬(亀板別甲鹿角製剤など)

  補腎が周期調整法の中心

  卵胞期は補腎陰で卵胞ホルモンをサポート

  ちなみに黄体期は補腎陽

 <理由>

  「腎は生殖をつかさどる」とあるように、補腎により、

  「腎精」を補っていけば、卵胞ホルモンと黄体ホルモンの

   バランスが改善されていきます。


ほかの周期に関しては後日。


ご相談お待ちしております。



   

コメント

このブログの人気の投稿

45歳の方の出産のご報告を受けました

GWも終わり、日常がまた戻ってきたという方も 多いようですね。 当店はゴールデンウィーク中も通常営業でした。 そんな中、うれしいことに出産のご報告をしに訪ねてこられた お客様がいました。 45歳での出産で大変うれしく思います。 本当におめでとうございます。 ※漢方服用期間は約1年半 40代になると、妊娠はしても出産までの道のりが遠い傾向にあります。 「卵子」や「精子」が加齢の影響を受けるためです。 年齢を重ねると治療費(漢方薬も含め)が高くなる傾向にあります。 ご予算が限られている方は「質を上げる漢方」をまずはおすすめしてます。 優先順位は人それぞれですが、おおまかに下記のような感じです。 1.卵子や精子の質をあげる漢方 2.内膜や卵巣の環境を改善する漢方   ※冷えがある方は温め、炎症がある方は冷やす漢方薬   ※血の巡りが悪い方、水の巡りが悪い方で漢方が違ってきます。 3.内膜症や卵巣嚢腫がある方は免疫を調整する漢方 4.内服によるホルモン療法を長く続けてる方は肝臓の働きを  改善する漢方 45歳の方の出産までの経過 (来店時の状況) 月経周期は30日周期、月経期間は5日間 寒がり、尿が近い 漢方の桂枝茯苓丸服用中。 体外受精をいている 冷えもあるので、まずは婦宝当帰膠をおすすめ。 (内膜や卵巣機能改善も目的) 婦宝当帰膠は肩こりや疲れに良かったそうです。 質をあげる漢方薬(六味丸ベースのもの)をおすすめ。 体外受精では1つめを戻したがだめで、2つめのグレードの すこし悪い卵を戻して判定待ちでしたが反応なしでした。 AMHはよいようです。 約3ヶ月後 次の体外受精では卵が10個とれ6個胚盤胞。 約6ヶ月後 3個目の移植で妊娠反応。 途中で、他の漢方をいくつかだしました。 その後、無事出産。 45歳でしたが母子ともども健康。

2月20日店休日のお知らせ。今の季節のおすすめ漢方情報も添えて。

 寒暖差があり、体調を崩される方が多く見えられます。 東洋医学では、気の中の身体をガードする働きの「衛気」 を強くすると、予防できると言われております。 生薬では「オウギ」 漢方処方では玉屏風散(ぎょくへいふうさん) がよくつかわれます。 花粉の季節にもよいですね。 日本では「衛益顆粒」という処方がほぼ同じです。 2月20日はサザンモール店休日のため三潴薬品も お休みです。 ご不便をおかけいたしますが、よろしくお願いいたします。

AMHがほぼ0の方の妊娠報告を受けました。

 久しぶりの更新となりました。 不妊治療の保険適応の適応幅も当初に比較すると 改善され様々な治療が受けられるようになってきましたね。 治療にあたり指標となるAMHという値。 年齢とともに少なくなりますが、まれに20代や30代前半でも 値が少なく悩んでいらっしゃる方がおられます。 採卵がうまくいけば、価はあまり関係はないとは言え 不安ですよね。 そんな中、AMH0.2ng/mlの41歳になる方の妊娠出産の報告を 受け、とてもうれしかったです。 漢方薬を数種類服用しながら顕微授精4回目で無事妊娠されました。 基本は子宮内の血を調節する補血活血の漢方 卵子の発育を促す補腎陰陽の漢方 月経時に痛みを楽にする漢方 卵胞期に卵子の発育を促す漢方をプラス 2年ほど服用されました。