2017年2月8日水曜日

子宮内膜症の方が多くみえられます。

今回はご相談の多い子宮内膜症について。

 病院で治療をうけているけどあまりよくならない方も多くみえられます。



 月経痛がひどい人は一度チェックを!
 

子宮内膜は本来、子宮の内膜を覆っている膜をいいます。
 

妊娠しなければ毎月ホルモンの作用で剥がれ、出血して体外に排出されます。
 

それが月経と言われています。
 

その子宮内膜と同じ組織が、卵管や卵巣、腹膜、膀胱、膣、直腸など、子宮

以外の部位にできてしまうのが子宮内膜症です。
 

まれに肺にできることもあります。
 

この組織は本家本元の子宮内膜と同じように月経のたびに出血を起こします。
 

症状は強い月経痛月経時の下痢、血便、月経時の血尿、子宮全体が硬く腫れ

月経痛が激しいなど。
 

なかでも妊娠に影響が出てくるのは卵巣にできたときや、出血が繰り返される

ことで卵巣や卵管周囲に癒着が起きる時です。卵巣にチョコレート嚢腫が

できると排卵しにくくなります。

卵管周囲に癒着が起これば卵管が詰まることもあり、また卵管采周囲に

癒着が起これば卵子をつかまえられなくなります。
 

さらに症状がひどくなると、子宮、卵管、卵巣など骨盤内の組織が強力な

癒着でひとかたまりになり、骨盤壁ともくっついて「凍りついた骨盤」に

なってしまいます。
 

これでは、ほとんど妊娠は望めません。

 漢方では部分的に治療するのではなく、身体全体をみて調子を整えていく


やり方をします。

 子宮内膜症は、ストレスなどの自律神経が関係する「肝」、ホルモンや免疫系


関係する「腎」を整えることを中心に治療していきます。



ストレス等で肝の機能が低下すると気の流れの滞りがおこります。


このために子宮外で内膜が増殖すると考えられます。

また、「瘀血」と呼ばれる血の滞りがおこり、痛みを引き起こします。
 

漢方薬は気の流れを良くする『逍遥散』等を、血液の流れを良くする

『冠元顆粒』等をもちいます。


腎の機能が低下したために、本来、子宮内で増殖するはずの内膜が子宮外で


増殖してしまうと考えられます。

この場合、腎の機能を強化する「補腎」の作用のある『参茸補血丸』など

をもちいます。漢方での治療では、根本治療として肝と腎の状態を良く

することと、痛みなどの対処療法として瘀血を取り除くように血流を

改善します。また貧血がひどい時には『婦宝当帰膠』、出血がひどい時

には『田七人参』等を併用します。

他にも漢方薬はいろいろありますので、あくまでも参考程度に。

ご相談お待ちしております。

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