お正月明けは子宝のご相談も多いです。
今回はご相談の多い「子宮内膜ポリープ」と「子宮内膜が厚くならない」
ことについて書きました。
「子宮内膜ポリープ」
子宮内膜ポリープとは子宮内膜の一部が増殖し、良性の腫瘍となったものを
子宮内膜ポリープと言います。
子宮の内腔は米粒が一粒やっと入れるくらいの狭さです。
この中にポリープが発生するとたちまち子宮内を占領してしまい、受精卵の
着床を妨げ不妊症の原因となります。
子宮内膜ポリープが発生すると出血が起こりやすくなり、月経前後に
不正出血が見られます。
漢方では、痰湿、瘀血などの水と血の病理産物を考えて治療します。
「子宮内膜が厚くならない」
子宮内膜は受精卵が着床するふかふかのベットです。
卵胞の発育に伴い、卵胞ホルモンの影響を受けてこの内膜は暑さを増し、
排卵前後にはおよそ10mm以上の厚さになります。
この子宮内膜が十分な厚さにならないために妊娠が起こりにくいことが
あります。
妊娠可能な厚さは8mmから12mmとされ特に妊娠しやすい厚さが
10mmから12mmと言われています。
子宮内膜の厚くならない原因は排卵誘発剤を使うと薄くなりますが、
あとは原因不明とされています。
東洋的に考えると卵巣や内膜の厚さに関係するものに衝脈と血海
という言葉あります。
これは子宮を取り巻く血のプールみたいなもので赤ちゃんを栄養するために
使われると言われています。
つまりは体に血が少なく巡りが悪いと内膜が厚くなりにくいのです。
この働きを支えるのが肝と腎です。
漢方では肝腎不足、瘀血、血虚などを考えて治療します。
お悩みの方は、ご相談下さい。
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