2018年7月9日月曜日

大雨が過ぎ暑くなりました。 原因不明の不妊について


広範囲に被害を及ぼした大雨も落ち着き

一転、猛暑となりました。

当店の駐車場も冠水し、車の移動がやや大変でした。

被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。

夏になり、妊娠出産のご報告を多く受けます。

皆様、おめでとうございます。



今回は、最近解明されている、原因不明不妊と慢性子宮内膜炎

の関係について記しました。ご参考ください。



何度も流産を繰り返したり(習慣性流産)

体外受精治療で何度も良性胚を移植しても妊娠しなかったり
(反復着床不全)

することがあります。

今までわからなかった不妊の原因の1つとして

最近、『慢性子宮内膜炎』が注目されています。

『慢性子宮内膜炎』は

子宮内膜に免疫異常が長期間にわたり起きている状態です。

どんな免疫異常かというと

すこし難しいことばとなりますが

『形質細胞(血液細胞の一種(Bリンパ球)から分化した細胞)』

の浸潤を伴う慢性の炎症の状態です。

不正性器出血や骨盤痛、性交痛、おりものの変化などを伴わないので

いつ、どうやって発症したかは分かりづらいようです。


『慢性子宮内膜炎』に罹っている女性の割合は

一般的な女性では0.8~19%ですが

妊娠出産まで至りにくい女性においては30~35%

習慣性流産や反復着床不全の女性では

それぞれ30~66%という報告があります。

主な原因の一つに子宮内膜の細菌感染が考えられています。

チョコレート嚢腫や内膜ポリープなどがあると

「形質細胞」の出現が見られることも報告されています。

(診断方法)

「形質細胞」のマーカーであるCD138の免疫染色をもとに

子宮鏡で子宮内の浮腫や肥厚、発赤、マイクロポリープを観察したり

子宮内膜の細菌を培養したりして、診断されます。


(治療)

細菌の存在があった場合は抗菌剤が処方されます。

しかし、慢性子宮内膜炎の病態、原因、治療法は

まだ未解明な部分が多いです。

~以上 健康PLUS Vol.31 より抜粋させていただきました。 


漢方薬では、清熱解毒薬を処方したり、免疫を調節するシベリア霊芝

やショウキt-1を使用する例が多いようです。